LINEで友達を「削除」するとどうなるか──相手への通知の有無、復活させる方法、友だちリストやタイムラインの変化などを徹底解説
2016-01-21 22:39LINEで友達を削除すると相手にバレるのか、削除した友達を復活させる方法はないのか、自分が相手のLINEから削除されたことを確認できるのかといった疑問について、最新のLINEアプリ(iPhone/Android)の仕様を調査し、詳細にまとめました。
また、友だちの削除に関する現象は、ブロック機能および非表示機能、そしてスマホの電話帳などとも関連しているため、それらの機能についても簡単に説明しています。
注意事項
- 記事中で「自分」と「相手」という主語が頻繁に登場しますが、それぞれ次の意味で使用しています。
- 自分…ブロックした側・非表示にした側
- 相手…ブロックされた側・非表示にされた側
- 友だち削除機能には「ブロックリストからの友だち削除」と「非表示リストからの友だち削除」が用意されています。本記事で「LINEから友だちを削除する」と表現する場合、基本的には前者の「ブロックリストからの友だち削除」を意味すると考えてください。
- 「非表示リストからの友だち削除」は、あまり問題とならないので簡単に紹介するに留めておきます。
LINEで友達を追加する10の方法──電話番号による自動追加と様々な手動追加
LINEで友だちをブロックしてから削除するとどうなるか
友だち削除を理解する上で重要な視点は、「(ブロックリストからの)友だち削除の効果」は「ブロックの効果」とほぼ同じであるということです。この点を頭に入れておけば、ブロック・非表示・削除といった似た機能について混乱せずに済みます。
「友だちを(ブロックリストから)削除するとどうなるか?」という問いは、「ブロックするとどうなるか?」という問いとほぼ同じ意味になるということです。
ブロックの効果
まず、相手をブロックすると相互にどのような影響が生じるのかを確認しておく必要があります。ここでは簡単に箇条書きで紹介しておきます。
自分(ブロックした側)への影響
ブロックした側である自分のLINEには大きな変化が生じます。ブロック機能は相手を拒絶するものなので、可能な限り相手の存在を認識できない状態になります。
- 友だちリストから相手が消える
- 過去の自分のタイムライン投稿に付けられた相手の「いいね」やコメントは消えない
- 相手のホームおよびタイムライン投稿は閲覧できない(裏技:自分の投稿に付けられていた相手の「いいね」「コメント」のプロフィールアイコンから相手のホームにアクセスして投稿を閲覧でき、「いいね」やコメントも可能)
- 自分のタイムライン上で相手の投稿が表示されなくなる
- トーク画面で相手とメッセージの送受信ができなくなる
- 相手とのトーク履歴は残る
- グループトークはブロック前と変わらない
- 相手との無料通話の発着信ができなくなる
- LINEゲームのランキングから相手が消える(ハートなどをプレゼントされると相手の名前が"unknown"として表示される)
相手(ブロックされた側)への影響
ブロックされた側となる相手のLINEでは、大きな変化は見られません。ブロックされたことが分かりやすいとユーザー同士のトラブルに発展しかねず、できるだけ相手にブロックの事実がバレない仕様になっているためです。
- 友だちリストに自分は残る
- 過去の相手の投稿に付けられた自分の「いいね」「コメント」は消えない
- 自分のホームでは「まだ投稿がありません」と表示される
- 相手のタイムライン上で自分の投稿が削除される
- 相手がトーク画面でメッセージを送信しても既読表示がつかなくなる(自分は受信しない)
- 自分とのトーク履歴は残る
- グループトークはブロック前と変わらない
- 相手が無料通話を発信しても呼び出しが続くだけ(自分は着信しない)
- LINEゲームのランキングで自分は表示される
ブロックに関する詳しい情報については、下記の特集を参照してください。
LINEで「ブロック」したら/されたらどうなるか、確認方法の最新まとめ【iPhone/Android】
自分視点:友だち(相手)を削除したら、どうなるか
相手をブロックした上で削除すると、ブロックリストから相手のアカウントが消え、そのままブロックの効果が原則として持続します。それまでのトーク履歴は残りますが、それも消してしまえば相手の存在はLINE上から完全に消滅します。
相手視点:友だち(自分)から削除されたら、どうなるか
基本的に、相手側は削除された事実を認識できません。もし相手がブロックされたことに気がついても(LINEでブロックされているかの確認方法)、自身が削除されているか否かについてまでは判断できないのです。
ここでは、通知とタイムライン・ホーム、トーク・無料通話、LINEゲームのランキングにおける友だち削除の影響を確認していきます。
通知
削除したことが相手に通知されることはありません。ブロックしたことが通知されないことと同様です。
タイムライン・ホーム
自分の投稿は相手のタイムラインに流れません。
また、相手が自分のホームを訪問しても「投稿がありません」と表示されます。
それまで投稿が表示されていた場合、相手は不審に思うかもしれませんが、ブロックされた上で削除されたという確証までは得られません。
トーク・無料通話
相手が1対1トークで自分にメッセージを送信することは可能なままです。しかし、いくらメッセージを送っても既読表示はつきません。既読がつかないため、相手は疑念を抱く可能性はあります。
相手から自分に対する無料通話の発信も変わらず可能です。ただ、発信しても自分にはつながらないので、呼び出し画面(音)が延々と続くだけです。
LINEゲームのランキング
「LINE:ディズニーツムツム」などのLINEゲーム内のランキングでは、同じゲームを遊んでいる友だちが表示される仕組みですが、ここでも相手側のランキングに自分が表示される状態は変わりません。自分にハートを贈ることも可能なままですし、自分がハートを受け取ると通常どおりお返しのハートが相手に贈られます。
LINEでブロックすると/されると「ツムツム」はどうなる? ハートやランキング表示などの変化とブロック確認
例外:友だち削除とブロックとで異なる現象
原則として友だち削除の結果とブロックの結果とは同じものですが、1つだけ例外があります。
それは、友だちを「ふるふる」で追加する場合。友だち削除済みだと「ふるふる」の挙動が“友だちではない時と同じ”になるのです。つまり、友だちなら「友だち」とお互いに表示されるはずなのに表示されず、代わりに友だち追加のチェックボックスが表示されてしまうわけです。このことにより、相手が友だちから削除された事実に気づく可能性が出てきます。
もっとも、削除した相手と「ふるふる」することは稀だと思われるので、大した問題にはならないでしょう。
LINEで友だちを非表示にしてから削除するとどうなるか
相手を非表示にした上で非表示リストから削除するケースでは、削除後でも非表示効果が持続するだけです。ブロックの場合で削除後にブロックの効果が持続するのと同様です。
そして非表示機能は、相手を友だちリストから一時的に消して、友だちリストを整理するための機能。それゆえ、トークや無料通話、タイムライン・ホームなど各種機能は、非表示の前後で特に変更されません。
相手は従来どおり、友だち同士のように振る舞うことができます。同じく自分のLINEでは、相手が友だちリストから消えただけで、トーク履歴から普通にメッセージやスタンプのやりとりをおこなえます。
相手とのLINE上の関係を完全に断ち切るつもりなら、ブロックリストから削除する必要があります。
LINEで友だち・トーク・タイムラインなどを「非表示」にすると/されるとどうなるか、ブロックとの違いや通知の有無などの知識を総まとめ
LINEで友だちを完全に削除する方法
前述のように、LINE上から友だちを削除する方法は2種類あります。友だちを非表示にしてから消す方法と、友だちをブロックしてから消す方法です。ただし、友だちから連絡が来ないように完全に削除するためには、後者の方法で消す必要があります。
ここではブロックしてからの削除方法について説明します。
- 削除したい相手をブロックする
- iPhone:友だちリストで左スワイプ/トーク画面のメニュー
- Android:友だちリストで長押し/トーク画面のメニュー
- iPhone:友だちリストで左スワイプ/トーク画面のメニュー
- メインメニューの[その他]から[設定]をタップする
- 基本設定の[友だち]をタップする
- 友だち管理の[ブロックリスト]をタップする
- ブロックしている友だちが表示されるので、削除したい相手の右にある[編集]をタップする
- [削除]をタップすれば削除完了となる
削除した相手を友だちリストに「復活」させる方法
ブロックしてから削除した後の友だち再追加方法
ブロックして削除した相手と再び友だちになることができます。再追加したことは相手に通知されません。
自分が相手を友だちに追加するパターン
- 1対1トークから[友だち追加]→追加可能、ブロックも解除
- 共通のグループトークか複数人トークで相手のプロフィールアイコンをタップ→追加可能、ブロックも解除
- 別の友だちから相手を紹介してもらう→追加可能、ブロックも解除
- メインメニューの[その他]から友だち追加
これらの方法で友だちに追加すると、相手が友だちリストに復活します。また、ブロックは解除された状態になります。
ちなみに、ブロック中に相手が送ってきたメッセージについては、ブロック解除後も既読表示がつかないままになるので、ブロックしていたことを相手に知られてしまうことになります。
削除された相手は自分を友だちに追加できるのか
ブロックリストから削除した友だちを再追加するため、相手に自分を追加してもらうケースは少ないでしょうが、友だち追加をしようとした場合の挙動について念のため紹介しておきます。
- 1対1トーク→追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- 共通のグループトークか複数人トークで相手のプロフィールアイコンをタップ→追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- 別の友だちから相手を紹介してもらう→追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- メインメニューの[その他]から友だち追加
- 自分から相手へのメール・SMS(URL/QRコード)による招待→追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- 相手が自分のQRコードを読み取る→トーク画面が開くだけで追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- ふるふる→追加可能、ブロックも解除 ※注意点
- 相手からID検索→「友だちに登録済みです」となり追加できない、ブロック削除の状態が維持される
- 相手から電話番号で検索→「トーク」と表示され、ブロック削除の状態が維持される
非表示にしてから削除した後の友だち再追加方法
ブロックしてから削除した後の友だち再追加方法と同じです。
スマホの電話帳(アドレス帳)から友達の連絡先を削除すると、LINEの友だちからも削除される?
LINEでは「友だち(自動)追加」の設定がオンの場合、電話帳(アドレス帳)に登録されている電話番号に紐付いて、LINEの友達として自動でリストに追加される仕様になっています。では、電話番号によってLINEに追加した友だちは、スマホの電話帳から連絡先を削除した時、LINEの友達リストからも削除されるのでしょうか。
結論から言うと、削除されることはなく、表示名などを含め、これまで同様にLINEの友達として保持されます。LINEの友達から完全に消したい場合は、やはり前述の手順によりLINE上で削除をおこなう必要があります。
ただし、一度LINEを退会(アカウント削除)して新しくアカウントを作り直す場合は、自分の電話帳から相手の連絡先を削除していれば、新たにLINEの友達として追加されることはありません。しかし、まだGmailの連絡先に連絡先が残っている場合などはスマホ本体の電話帳と同期されることにより、LINEの友だちとして再び追加されてしまう(友だち自動追加の設定が有効時)ので注意が必要です。
自分が相手に削除されているかをLINEで確認する方法
自分が相手の友だちリストから削除されても、ブロックされた場合や非表示にされた場合と区別できません。削除とブロック・非表示は、ほとんど同じ効果を有しているからです。異なるのは、ブロックリスト・非表示リストから消されているのか否かという点だけだと考えて問題ありません(前述のとおり、「ふるふる」で例外あり)。したがって、ブロックの有無を確認できれば十分なのではないでしょうか(非表示の有無は確認不可)。
もちろん、実際に相手のスマートフォンを手に取ってLINEをチェックできれば自分が削除されたのかどうかは確認できますが、現実的ではないでしょう。
LINEでブロックの有無を確認する方法
LINEでブロックの有無を確認する方法は、AndroidスマホとiPhoneとで若干異なります。
Androidでは、有料LINEスタンプを複数プレゼントしてみると、ほぼ確実にブロックの有無を判断できます。他方iPhoneでは、アプリ内から有料LINEスタンプ(きせかえ)をプレゼントできないため、LINEストアを通じてスタンプをプレゼントするなどの手段が必要です。
確認方法の詳細については、LINEで「ブロック」したら/されたらどうなるか、確認方法の最新まとめで紹介しています。
相手の友だちリストから自分のアカウントを削除させる方法
もしかすると、相手の友だちリストに自分が存在していることすら許容できない場合があるかもしれません。しかし、当然のことながら、相手の友達リストから自分を消去する手段はLINEの1機能として用意されていません。自分の友だちリストから相手を削除することはできても、その逆の行為はできないわけです。
唯一残された手段は、自分のLINEアカウントを削除するというもの。それにより相手の友達リストから自分を消すことが可能です。